「た…い…が」


顔が近いのに、聞こえるか聞こえないかくらいの声を出す。

後悔が胸に詰め寄せる。
もっと早く…。
いや、1人にさせなければ…。
"ぎゅっ"と強く抱き締めた。

…帰ろう…あいつらが待ってる。


「遅くなった。帰ろう俺達の家に。」


立てなかった沙亜羅を横抱きにして
部屋を出た。

沙亜羅の姿を見たら皆安心した顔をしていた。

煌居たのはビックリしていた沙亜羅。


「大事な妹が捕まったんだ。助けなきゃ最低だろ?」


笑う煌祐を見て薄く笑っていた。

それから沙亜羅を病院へ。