架瑞がまとわりつく草をウザそうにしながら言う。

そう。白夜の溜まり場は山の中にあった。


「なんなんだよ。」


思わずそう呟いた。


「さぁ?大我にも分からない様に僕らにもわからないよ…?」


肩を竦めて七海緒が、呆れた様に答える。


「あぁ。俺にもわかんねーよ。」


「…多分、薬を隠す為だ。…白夜は何でもあり…だからな。」


蓮祐の言葉に胸がざわつく。

今冷静に見せてるけど、本当は冷静で居られない。

今すぐ白夜に乗り込んで沙亜羅を胸に閉じ込めたい。
けど、抑える。

溜まり場に着いた瞬間、乗り込んだ。