星に願う

大我side


1ヶ月前沙亜羅が消えた。
雨龍の力を総動員しても見つからない。


「クソッ!!」


幹部部屋の机を蹴る。


「…落ち着け大我。…イラついても沙亜羅は帰って来ない。」


蓮祐の的確な指摘に心を落ち着かせる。

確かにそうだ。
落ち着け。信じろ。
そこに沙亜羅から電話が来た。

別れてくれと。
有無を言わさずに切られた。でも


「流石雨龍の寵姫だね。」


七海緒の言葉に頷く。

沙亜羅は、外カメラを使ってビデオ電話してきた。

おかげで、白夜の奴の仕業だとすぐに分かった。

だが


「…白夜の溜まり場は…白夜しかしらない。」


そう。
外部の人間は誰一人しらない。
それが厄介だ。