星に願う

ご飯もあまり食べないから体がぼろぼろになりつつある。


「…おい、沙亜羅。」


「……。」


話さないで居る私が居る部屋から出て行った。

でも、次の瞬間

"ガァァァン!"

物凄い轟音と共に扉が開いた。

ゆっくりそっちを見たら、泣きそうになった。

息を切らしてそこに立ってる彼。

ゆっくり私に近付いて抱きしめられた。


「沙亜羅。」


懐かしい匂いに止めどなく涙が溢れ出す。

抱きしめ返しながら
愛しい人の名前を呼んだ。

「た…い…が。」


か細い声が出た。
名前を呼んだらより一層力強く抱きしめられた。