鞄を取りに行って、1人校門で皆を待って居た。


「雨龍の寵姫ってアンタ?」

黒いパーカーを羽織った、黒髪に青いメッシュが入った男が声をかけて来た。

わざわざ、寵姫か?って確認するって事は敵だ。

体が強張るのが分かった。

「……そうだけど?」


「当たりか。わりぃな。」


そんな声が聞こえて、私は意識を手放した。



「……だろ?あさ……。」


誰の声?
ゆっくり目を開けると、見た事ない部屋のベッドに寝かされて居た。


「目ぇ覚めたか。」


さっきの男が話かけて来る。
頭痛い…。
そう思って頭を押さえると

「いてぇか?わりぃな。暴れられると面倒だった。」