星に願う

「箕ノ口!後は頼んだ!」


明音くんにタスキを渡され頷いてから走り出した。

後少しでゴールが見える真っ直ぐの道で
頭の上から声が聞こえた。

「そんなに遅くて良いのか?」


「大我?!」


本気で驚いた。
一応、75%の力は出してる。
だけど、明音くんが最後ダッシュして距離が結構空いていたから

油断した……。

大我の言葉に苛ついて、直線に入って瞬間100%の力に切り替えた。


結果は………負けた。
本当に後少しだった。

けど、500㍍地点で大我が

「悪いな。遅いから抜かすな。」


って言って抜かして行った…。