星に願う

「俺が勝ったら、1週間、俺が言う事全部最優先にして聞いて?」


………。
嫌だ。
とは言えない雰囲気。

だって、大我のクラスの駅伝選手の皆様が目で、訴えてくるんだもん!


まるで

言う事聞いてやって

って。
無理だよぅ。
大我のお願いとか、無理難題なんだもん…。


「そんなに悩むな。勝てば良い話だ。」


そっか。そうだよね!勝てば良いんだ!
絶対負けない!


「位置について、よーい!」

"パァン"

ピストルの音とともに走り出した駅伝選手。

校外は、1週1㎞半。
そんなに飛ばして平気?という位の速さで、舞邪と七海緒は消えていった。