星に願う

「駅伝のスターターは位置について下さい!クラスのハチマキで作った、たすきを忘れず身に付けて下さい!!」


アナウンスが流れて、舞邪と七海緒は位置についた。

「舞邪、頑張って!」


「七海緒、負けたらどうなるか…分かってんな?」


私の応援と、大我の脅しの言葉は
ほぼ同時にかけられた。

七海緒は苦笑いしながらも

「分かってるって!こっちもかけるからさ!負けらんない。」


と、苦笑いを黒い笑みにして言っていた。

かけ?何をかけてるの?

心無しか、舞邪の顔が赤くなった。


「なぁ、沙亜羅かけをしよう。」


私にも黒い笑みが向けられた。

なんだろう…。嫌な予感しかしない。