星に願う

スタート地点に居たら


「沙亜羅と舞邪も駅伝組か?」


金髪の彼が近付いてきた。

「大我!うん。大我も七海緒も駅伝なんだね!」


「沙亜羅ちゃん全部出てるよね。」


苦笑いしながら、七海緒が言ってきた。


「でも、楽しいから!負けないからね!」


「良い事教えてやる。七海緒がスターターで、俺がアンカーだ。」


血の気が引くような音がする。
大我ととか、負ける!

大我速いんだから…。
神様って意地悪なんだから…。


「ハァ?だから?勝つし!」

強気の舞邪に、肩を竦める。