星に願う

1番だったのが、6クラス中4位になって、最終的に最下位。

だけど、沙亜羅に渡る直前で5位に。

アンカーは200㍍で、どんどん抜かしていく。

陸上部なんて目じゃない。
1番でゴールテープを切って満面の笑み。

俺達の方を見て、ピースをした。

こんな沙亜羅が好きだ。

伝えるつもりは更々ない。
けど、いつか笑ってこんな話を出来る日が来ると良い。
そう心から願う。

今日、この後あんな事が起こるなんて、微塵も思って居なかったから…。

平和だったから、油断していた…。

沙亜羅、守ってやれなくてごめんな?

お前から、笑顔を取り上げて、ごめん……。