星に願う

それからだ。

舞邪を仲間と認められて、背中を預ける事が出来る様になったのは。

今じゃ良い仲間だと

信じて良かったと実感する。


「…あぁ。…けど、沙亜羅が笑ってるなら
それで良い。」


頬を緩めると、目を見開いて固まった架瑞。

怪訝に思って、眉間に皺を寄せていたら


「蓮祐ってそんな柔らかい笑顔も出来るんだねぇ。」


後ろから、たった今話した奴の声が聞こえてきた。


「…居たのか。…沙亜羅はどうした?」


舞邪に顔を向けて話す。
あっち。

と、指差す方へ顔を向けたら、2年クラス対抗100㍍リレーに参加していた。

スターターとアンカーらしい。