「それで、あの日姉貴が漣の生徒に化けて学校までそれ言いに来た。

俺の事が好き

っつーのは、相手の奴も好きだけど、俺の事が好きだから私どうしたら良いか分からないって。」


……な、なんだ。
財閥どうしの問題+双子愛だったのか…。

私の涙を返して欲しい…。
勘違いした私も悪いけれども、けどさ…ね?

言ってくれれば良かったじゃん?
って、聞こうとせず逃げたのは私だ。

大我を責める権利は無い。無いけど、これだけは言って良いよね?


「そんな大事な事なんで言わないのよ?」


「大事な事?」


「双子だって事。
知ってたら勘違いしなかったのに…。

ヤキモチ焼かなかったのに…。」


最後は、小さい声で呟いた。