状況が呑み込めなくて、フリーズする。


「っ。あー。うーんと。俺の名前は、琢登(たくと)だ。
えーと、お前が海の浜辺に倒れてて、顔が真っ青だったから、とりあえず家に連れて来た。」


琢登と言う男の子が、簡潔的に話してくれて、ようやく理解した。

つまり、私は倒れて居たと。具合が悪そうだったから、自分の家に連れて来てくれたと。

理解理解。


「沙亜羅です。箕ノ口沙亜羅。」


名前を告げたら
"あぁ!"

って顔をされた。


「雷毅の総長の妹で、雨龍の寵姫!」