星に願う

「早く走ろーぜ!!」


1人待ちきれない様子の架瑞に、皆顔を合わせる。
そして、七海緒が


「テメェら聞け!!」


中央倉庫に響き渡るくらいの大きい声を出した。


「新年幕開けの走りだ!けどな、ハメは外すな。雨龍として誇りを持って走れ!けど、楽しんでこーぜ!!」


七海緒が言ったとは、思えないくらいの低くて、大きい声に聞き惚れる。


「ちっ。七海緒テメ後で、シバく。」


「ええ?!何で?!」


私も訳が分からず首を傾げると
「俺以外に見惚れんな。」

うん。要は私の責任って事か…。

だけど、七海緒の声より、次に発せられた大我の声に、言葉に、心臓が高鳴った。