太陽の家

「しれん……?」

「試練は、どこにでもある。外だけじゃなくて、人の心にも、自分の心にも。ニートだってそうだろ?いま、ニートの前にはガムってゆう試練があって、その奥に、キャバがいると思えばいい。ガムはガムで、ニートを乗り越えなきゃいけないし、キャバにだってあるだろ?」

「………………」

「いま、キャバに必要なのは、お金よりも自分を理解してくれる人なんじゃない?」

今回の事で、キャバは相当弱っている。

「…………………」

ニートは、そんなキャバを助けたかった。


次の日の昼、退院したキャバがタイヨウの家に戻ってきた。

イモ子とタイヨウとニートがお出迎えした。

「キャバ、おかえり」

ニートはキャバに挨拶したが、あっさり無視された。

「あー…コーヒーかなんか、飲む?」

空気が悪くならにように、イモ子は少し無理して陽気に話かけた。

「………飲む」

てっきりシカトされるか断られるかと思っていたイモ子は、少し目を丸くした。