Bitter Love

ガラッと勢いよく扉を開けて、まだ慣れない席の並びに戸惑いながら自分の席へと急ぐ。

「…あった」

筆箱をかばんにつっこんで、来た廊下を戻ろうとする…けれど。
分からなくなってしまった。

「…ここ、どこ⁉︎」

多分こっち、確かあっちと、曖昧な記憶のままに校舎を歩いていたあたしは、完全に迷ってしまった。
そこに立ち止まって、何か分かることはないかと辺りを見回す。

ヒラ…。

あたしの顔の前に、1枚の桜の花びらが散ってきた。
どこからきたんだろう?