Bitter Love


「えー、今日からこのクラスの担任になる、石橋だ。教科は数学。1年間、よろしくな。明日のHRは自己紹介するからな、考えとけよ!」

テンプレートな自己紹介のあとに、先生はそう告げた。

「よし、今日は終わり!また明日!」
『さよーならー』

みんなやっと終わった、と言わんばかりに早々と教室から出ていく。

「千帆、俺らも帰ろうぜ」
「うん!唯花も一緒に帰ろ!」
「うん、帰る!」

あたしたちも、教室から出た。



昇降口のところまで来たとき、ふとかばんが軽いことに気づいた。
中をみてみると…

「あ。筆箱忘れてきちゃった!とってくるね!」
「まったく、なんも変わってねーなぁ」
「千帆、校門の前で待ってるね」
「ありがと!」

2人を待たせちゃいけない。
早く、早くと教室への階段を駆け上る。