耐え切れず吹き出した笑いに私とシキは唖然としてお互いを見つめ首を傾ける。
「二人とも…息が合いますね…っふ、」
極めつけに息が合うとか。
その人物は口元に手を添えて笑いを我慢しようとしてるも、肩が小刻みに震えて隠しきれていない。
「ルイさん…」
「ルイ…てめぇ」
私とシキの声がハモったのは言うまでもない。
ルイさんって、こんなに笑うんだ…。
「いやぁ、すみません…つい。
それにユイさん?私の事は呼び捨てでいいんですよ」
未だにクスクスと笑うルイさんを見て私は小さく頷いた。
シキ、ルイ、ユエ。
うん、大丈夫な気がする。
これからはちゃんと呼び捨てで呼ぼうかな…。
「三人とも自分の世界に入らないでくれるかい?
早く先へ進まないと魔物達が襲ってくるよ」
ユエの言葉で私達は歩き出した。
立ち止まってばかり…かも。

