ーーそして今に至る。
「だから!!僕も一緒に暗黒の森へ
連れてって欲しいの!!姉上様!!」
さっきから こればかり。
危ないところだしこんな少女を連れていくわけにも行かないし…。
でも、この子は絶対に折れたりしないだろうし…。
「その前に、貴方の名前は?」
「ミルって言います!!姉上様!!」
名前まで可愛いなんて…。
「うん、じゃあミルちゃん。
暗黒の森は凄く危ないし…ね?」
「知ってます。行ったことあるので。
でも僕はどうしても行かなきゃ!!」
うう…すごく真剣な表情。
何かあったのかもし、此処まで頼んでるなら連れて行ってあげても良いような気がする。
「分かっ…「分かりました」」
私の言葉を遮るようにルイさんが溜息を零して諦めたような声色で言った。
「着いてくるのは勝手ですが何かあっても責任は取りませんよ?
少しぐらいなら守りますが…毎回守れるわけでは有りません。それでも来ますか?」
真剣な眼差しのミルちゃんにルイさんも真剣な眼差しで見つめる。
今の台詞は私にも言われてるみたいで結構刺さった、なあ。
何も出来ない私。
足手まといになる私。
重荷になる私。
ここにいても良いのか。
そんな考えが次々と浮かんでくる。
いや、でも。
私は彼らに着いて行くことを選んだのだから挫けたりしちゃダメだ。

