少女は私の横に立って着いてきた。
ええと…?
この子は今帰ろうとしてたんじゃ?
不思議そうに少女を見つめるも
少女はコテンと首を傾けた。
皆も不思議そうに見てたけど
特に気にすることもなくユルシア村へ到着した。
そこからは色んな店を回って食材や武器の調達。
その間も彼女はずっと私に着いて離れなかった。
「…君は家に帰らないのかい?」
やっとの事でユエさんが尋ねると満面の笑みで「帰りません!!」と紡いだ。
…え、えええ!?
帰りません、って…。
「俺達は今から暗黒の森に行くんだ。
ガキはすっ込んでろ、死ぬぞ」
相変わらずシキくんは冷たくて心なしかルイさんも冷めた瞳で見詰めている。
ロイはと言えば子猫の姿でずっと彼女の事を睨むように見詰めていた。
「!!…僕も行きます!!
姉上様と一緒に居たいです!!」
「「「「は…?」」」」
私達の声は見事に重なって驚きを隠せ無かった。

