魔界姫志ーまかいきしー



ルイさんが口を開く。

「えっ…?」

朝が来ない?
何それ、それじゃあこの世界はずっと夜のままなの…?
どうして…なんて考えても分かるわけがない。

「ずっと夜です。
星も月も太陽も出ないし登りません…見たのは三年も前の話です」

三年前まではちゃんと朝も昼もあったんだ…それが突然と無くなってしまった。

その理由を探すために旅をしてるのかな、この三人は。

そのついでに私の記憶の事も探してくれるんだ…何だか申し訳ない。

「そう、なんですか…」

「ユイさんが気にする必要ありませんよ。さあ行きましょうか暗黒の森へ」

怖いけど、皆が居るから大丈夫。
私なら大丈夫な気がする。

頑張って行ける、きっと。