カッと目を開いた悪魔は瞳が蒼く輝き血濡れの紅い口が避けるように笑みを浮かべていた。
「 まだ分からぬか…。
教えてやろう。
この娘は生まれながらの悪魔の子などではない。
私が目覚めるために探し出した器に過ぎん。
まあ、産まれた時に憑依したのだがな。
私はずっと…何百年、何億年とこの刻(とき)を待ち望み今まで過ごしてきた。
小娘だけでは飽き足らずこの仲間と呼べる奴らも喰ったが——
今の私に勝てるものなど誰も居やしない。」
腕や首をポキポキならしさも突然のように語るソレに私は堪忍袋の緒が切れた。
—— ああ、やっぱり。
カナさんは何も悪くない。
こいつが、全部悪い!!!
こんなやつ、この世界ごと
「 壊してやる!!! 」
「 ふはははは!!
よい!よいぞ神の子!!
その黒く濁った情をもっと私に注げ! 」
傍に横たわる仲間を見て私は立ち上がる。
まだ、私の足は立とうと踏ん張ってる。
まだ、私の指は戦おうと震えている。
まだ、私の心は——
抗おうと必死で呼応している。
「 お前なんて!私がこの世界から消してやる! 」
ポケットに入った杖を片手に持って力を注げば虹色に輝く宝石が埋め込まれた大きな杖に変わる。
でも、その虹色は薄く…少しずつ濁った黒に変わっているように見えた。
「 —— ユ、イ…聞け、… 」

