「これからどうするの、ルイ」

「…カナ達を探して決着をつけようと俺は思ってます

恐らく彼女達が居るのはこの街の次にあるリンベル王国

元は彼女が姫だった国であり シキの生まれ育った国でもあります

そこの宮殿…リンベル宮殿に彼女達が潜んでいると考えます」

オリと話してるルイの会話を聞いて自分の身体が強ばるのが分かる。

…シキの生まれた街。
そこにカナさんも居るんだ。

「その街に行く前に近くの宿屋で一晩泊まろうか」

ユエの言葉に皆が頷く。
そこで作戦を練るって事なのだろう。

「それならこの地下に来客用の大きな部屋が一つ空いているわ
そこに泊まりましょう。アタシはその作戦には参戦出来ないけれどね」

申し訳なさそうに眉を下げるオリに私は首を左右に大きく振った。

「大丈夫、ありがとうオリ」

その言葉にオリは今にも泣きそうな顔をしていたけれど笑って「どう致しまして」と呟いてた。

宮殿に仕える騎士達が後は任せて私達はもう休んでいいと言ってくれたのでお言葉に甘えて皆でオリの案内してくれた大部屋に今は集まってる。

これから 作戦を練るらしい。
作戦通りに行かなくてもその時は最善の案をその場で練るしかない。