「助かったぁ…」
私の声に皆も安心したのか安堵の溜息を吐いていた。
「…にしても、ユイさん凄いですね…フェニックスを呼び出せたのですか?」
落ち着きを取り戻しつつあるルイが呟いたので私も思い出したまま告げる。
「呼び出せたっていうか…私が勝手に呪文を作ったようなもので…たまたま、呼び出せた的な…?」
あはは、と付け足して苦笑いを浮かべる。
呼び出せたものの、これからこのフェニックスは どうすれば良いんだろう…
「…覚醒し始めてますね」
「うん?」
「何でも有りませんよ」
あまりにも複雑そうに小さな声で呟いていたから聞き直したけどルイは
いつもみたいに作った笑顔を浮かべて首を左右に振った。
私もそれ以上追求はしなかった。
と言うより…出来なかった。
これ以上追求するな、と言われているような気がして。
「ルイ、シキ。前を見てご覧よ
フリュース国が見える」
今まで黙っていたユエが口を開く。
私も釣られて前を見るとそこはもう、貴族が住んでそうな
高く立派な建物が多く建っていて。
ひと目見たで『王国』と言う雰囲気が伺えた。
恐らく間違ってもいないと思うけど。
私達の目指していた国が目の前に見えるなら、このままフェニックスに近くまで連れてってもらおう。

