「シキ、このままでは…」
ルイが何かを言おうとしてるけど私を横目で見て口を閉ざした。
このままじゃ持たない、そう言いたいんだと思うけど私を不安にさせたくなくて言わないんだろう。
何となくルイはそんな人だと思ってる。
いつも私を不安にさせないよう配慮してくれてるのは分かってる。
それでも、今回ばかりは馬鹿な私でも分かるのに…ルイってば優しいんだから。
シキもルイも焦った顔をしているのが見える。
このまま下敷きになるか
それとも、どうにかして逃げるか。
出られる場所なんてないんだけど…。
『主よ、翔ぶんだ。天高く』
そんなこと言われたって…私にそんな魔法なんて使えな…。
使えない。
言い掛けて私は黙る。
今までも使えないと思っていた魔法が使えてきた。
それなら今回も使えるかもしれないと。
どうすればいい?
どうすれば皆無傷で出られる?
…考えろ、私。

