魔界姫志ーまかいきしー



バリバリ…

そんな、結晶の割れる音と。

ゴゴゴゴ…

洞窟が崩れているであろう音。

目の前の結晶は粉々に砕けていた。
…あの雷は一体どれほどの威力があったんだろう…。

「ルイ!!」

シキがそう言ってルイを見る。
すると、ルイは頷いて左手を上へと掲げる。

「トランス ペア シールド」

まるで英語のような単語を発音よく述べるルイだったけど、私にはそれが何を意味しているか分からない。

…多分、防御をしてくれてるんだろうけど…守られてるって感じれる程の魔力?がない。

洞窟は上から崩れていく。

私の頭目掛けて大きな岩が落ちてくるーー

「…っ、」

ああ、もう死んだ。
そう思ってキツく目を閉じるけど…



痛みは全く襲ってこない。

恐る恐る目を開けて上を見る。

「…すごい」

私の周りに見えない壁があるかのように岩や石たちは器用に私を避けて地面へと落ちる。

ううん…避けてるんじゃなくて、これがルイの防御魔法なんだ。

見えない壁で私達を障害から守ってくれてるんだ。

勿論、それは私だけじゃなく皆を守っている。