「…凍てつく氷達よ…我目前
其れ等を凍らせよ…フリーズ!!」
また、私は何を言ってるんだろう。
こんな魔法なんて知らない筈なのに。
それでも私は戦わなくちゃいけない。
…黒石達を倒すまで、死ぬわけには行かない。
『…承知した』
そんな声を聞いて私はポケットに入れている杖を出し、握る。
虹色に輝くストーンが水色に輝き出す。
…使う魔法によって色が変わるんだ。
杖の先端から吹雪のような綺麗な粉が舞い散る。
それは、結晶目掛けてブレること無く激しい吹雪が襲う。
結晶が私の放った魔法で氷漬けになる。
それを合図にシキが今度は魔法を唱える。
「天より光の裁きを受ける者へ…
一条の雷よ、今ここに。ライジングボルト」
低く冷たい声で唱えた呪文はシキの言った通りに。
結晶の頭上に雨雲がかかる。
そこだけに洪水の如く降り注ぐ雨。
ゴロゴロ…
どこからか雷の音まで聞こえる。
わずか数秒で雨は止み、それを見たシキは「今だ」と呟く。
その後、結晶の頭上から大きくて光り輝く雷が落ちた。

