魔界姫志ーまかいきしー



私は深呼吸をして目を閉じる。
…もし今、"未来"が見えるとすれば私達がここから戻れる方法が分かるかもしれない。

浅はかな願いを込めて目を閉じたまま私は心の中で「力を貸して欲しいの」と呟く。

そのまま結えている髪へと触れる。

「…っ」

その瞬間、あの時と同じように映像が見えた。

声は聞こえなかったけど黒いシルエット二つが結晶に向かって攻撃をしている。

その結晶が割れると同時に洞窟が崩れる…そんな映像。

「…今の…」

フラりと倒れそうになるのをルイが支えてくれる。

「…大丈夫ですか?」

「うん…ありがとう」

この結晶に攻撃をすれば、ここが崩れてしまう…それじゃあ出られる所か私達が下敷きになって死ぬ運命だ。

それでも、皆に聞いてみよう。

「あのーー…」