「…なにこれ…」
どれだけ歩いただろう。
ずっと先の見えない一本道を歩き続けた私達。
その道中で魔物が出てくることもなく、ただ ひたすら前を進んできたけど今、私の目の前に広がる光景に息を呑む。
大きな広間のような空間。
上を見上げても空なんて見えない程高くて…でも、星みたいな宝石が沢山埋め込まれている。
…プラネタリウム。
そう呼ぶに相応しいほどの輝きを放っていた。
上も横も下もキラキラ光る宝石。
でも、この広間の丁度中心に位置する所にある大きな結晶が一番の存在感だ。
深い緑色をした結晶の塊。
…まるでユエの瞳の色のよう。

