「おい、カメ女」 シキに呼ばれ私は首を傾けて見詰めていると小さな溜め息を零して近付いてくる。 そっと手を伸ばしてくるシキに思わず頬を染めてしまう私だけど、彼は気にしてなさそうで私の頭に触れる。 その瞬間、酷い頭痛に襲われる。 ああ、まただ。 また この感覚だ…と。 目の前が暗くなって再び声だけが聞こえるアノ変な悪夢が。 『そうか、此処にこんな隠し扉が』 『良くやったぞーー…』 あれ、これって…旅立つ前に見た声と同じ…? それに今度は薄らだけど映像も見えた。