10月7日。
今日は毎年恒例の公開文化祭。
いよいよ私達3年生のラストステージ!
パーカッション(打楽器)の私は後輩達と共に体育館に楽器を運んでいた。
「今日で先輩と演奏出来るのも最後なんですね。」
「そうだねー。早かったなぁ……楽しんでやろうね!」
「はい!」
2年生でパーカスのパートリーダーの小雪(こゆき)ちゃんが寂しそうに言った。
「彩也!テープカット始まるよ!」
「お、まじか!今行く!」
校庭へ走って行くと、テープカットが行われていた。
「それでは坂野高校公開文化祭の開催です!」
その言葉と共に待ち侘びていた人々が次々と校舎の中へと入っていく。
「さ、うちらもあと30分で開演だよ!」
「はい!先輩行きましょう!」
私達は再び体育館へと向かった。
「お疲れ様でした!」
私達3年生のラストステージが終わった。
観客は満員で最高のラストになった。
「彩也、ドラムかっこよかったよ!」
片付けや楽器移動が終わり、廊下にいた友達に囲まれた。
「ありがとう!じゃあ、また後でね。着替えして来ないとなんないからさ。」
「わかったよー!」
「待ってるからねー!」
私は友達と別れ、再び廊下を歩き始めた。
「あ、先輩じゃないすか!?」
突然上から声が降りかかって来た。
「うぇえっ!?!!?」
「なんすかその声!!」
声の方を向くと爆笑する男の子。
「………え、えっと…。」
「え、俺の事忘れたんすか!?」
どっかで覚えがあるが、思い出せない。
ましてや、私は今眼鏡をかけていないから顔がぼんやりとしか見えないのだ。
「俺ですよ、俺!駅で会ったじゃないすか!」
「あぁ!!あの時の!」
駅で会った男の子だった。
また会えた…。
もう一度会ってみたかったんだ!
「演奏お疲れ様した。良かったっすよ!」
「ありがとう。あ、そう言えばさ、君の名前知らないんだよね。」
前は聞いていなかった名前。
「俺の名前すか?俺、本谷です!本谷!」
本谷(もとや)って言うんだ…。
如何にもって感じ!
「本谷君ね!」
「はい!あ、友達呼んでるんで行きます!んじゃ、また!」
本谷君は走って友達の方へ行った。
「また会えたね…。」
私は何故か凄く嬉しかった。
あの男の子…本谷君に再び会えた事が……。
今日は毎年恒例の公開文化祭。
いよいよ私達3年生のラストステージ!
パーカッション(打楽器)の私は後輩達と共に体育館に楽器を運んでいた。
「今日で先輩と演奏出来るのも最後なんですね。」
「そうだねー。早かったなぁ……楽しんでやろうね!」
「はい!」
2年生でパーカスのパートリーダーの小雪(こゆき)ちゃんが寂しそうに言った。
「彩也!テープカット始まるよ!」
「お、まじか!今行く!」
校庭へ走って行くと、テープカットが行われていた。
「それでは坂野高校公開文化祭の開催です!」
その言葉と共に待ち侘びていた人々が次々と校舎の中へと入っていく。
「さ、うちらもあと30分で開演だよ!」
「はい!先輩行きましょう!」
私達は再び体育館へと向かった。
「お疲れ様でした!」
私達3年生のラストステージが終わった。
観客は満員で最高のラストになった。
「彩也、ドラムかっこよかったよ!」
片付けや楽器移動が終わり、廊下にいた友達に囲まれた。
「ありがとう!じゃあ、また後でね。着替えして来ないとなんないからさ。」
「わかったよー!」
「待ってるからねー!」
私は友達と別れ、再び廊下を歩き始めた。
「あ、先輩じゃないすか!?」
突然上から声が降りかかって来た。
「うぇえっ!?!!?」
「なんすかその声!!」
声の方を向くと爆笑する男の子。
「………え、えっと…。」
「え、俺の事忘れたんすか!?」
どっかで覚えがあるが、思い出せない。
ましてや、私は今眼鏡をかけていないから顔がぼんやりとしか見えないのだ。
「俺ですよ、俺!駅で会ったじゃないすか!」
「あぁ!!あの時の!」
駅で会った男の子だった。
また会えた…。
もう一度会ってみたかったんだ!
「演奏お疲れ様した。良かったっすよ!」
「ありがとう。あ、そう言えばさ、君の名前知らないんだよね。」
前は聞いていなかった名前。
「俺の名前すか?俺、本谷です!本谷!」
本谷(もとや)って言うんだ…。
如何にもって感じ!
「本谷君ね!」
「はい!あ、友達呼んでるんで行きます!んじゃ、また!」
本谷君は走って友達の方へ行った。
「また会えたね…。」
私は何故か凄く嬉しかった。
あの男の子…本谷君に再び会えた事が……。

