その後、いつも通り奎と帰った。

「最近どうなの?」

「え?何が?」

「蓮と」

「別に何もないよー」

「なんかあいつらうまくいってないっぽいけど」

「え。そーなの?」

「うん」

蓮が最近つまんないって言ってたのはそれかな。

「……俺、思ったんだけどさ」

「何?」

「告ってみたら?」

「え!?告るって…告白?」

「うん」

告白なんて、考えだだけで照れて顔が赤くなる。

「無理無理!」

「だってさ、このままだと何も進展ないし、今あいつらはうまくいってない時期だし、チャンスなんじゃねーの?」

チャンス…。そういえば「チャンスが巡ってくるまで待つ」んだっけ。

「それもいいかもしれないね」

「だろ?なんか、告白されて意識し始めるっていうのも結構あるよな」

「確かに!」

「まぁ、頑張れよ!」

「ありがと!」

よし、ちょうど明日は金曜日だし、タイミングを見て告白しよう。

私は一気に気合を入れた。