『ごめんね、中島さん。今日はこいつ借りるから。』
なーんて、営業スマイルで紀花に話しかけたこいつは富永翔。
『え、佳奈。もう富永くんとそういう関係だったの?早く言ってよ〜もう!じゃあ私帰るから、ちゃんと何があったか電話してね〜!バイバイ!』
男性恐怖症の紀花は、富永翔が近づいただけでも後ずさりをし、そのまま走って帰っていった。
「待って、紀花!何言ってるの!私も帰るわよ!」
『帰すわけねーじゃん?せっかく借りたんだし?』
そう、帰りたくても帰れないのだ…
こいつに腕を掴まれたままで、痣が出来そうなくらい強く掴まれているんだから…
