斎藤はそんな沖田を見ながら嫌そうな顔を見ていた
「斎藤さんは甘いものがお嫌いなんですか?」
「そういうわけではないが………総司を見てれば嫌にもなる」
なるほど──揚げ物を揚げていると、食べる気が失せる───というようなニュアンスか
華蓮は同感した
「えーっ……甘味は僕の力の源です!」
そんなに自信満々に言われても……華蓮は苦笑いしかできなかった
その後、沖田は団子計30本をたいらげた
話によると、沖田は京にある甘味所を何件も制覇しているとのこと
まさに、現代でいうスイーツ男子
昨日見た沖田とはまた違う一面を見たような気がしていた
屯所に帰ると、まあ、予想はついていたが、門の前で鬼が待ち伏せをしていた
「お前ら、刀を買うだけにどれだけ時間かけてんだっ!?」
「っ………」
華蓮はあまりの気迫に一歩下がった
そのとき、隣にいた斎藤が華蓮の肩を抑えてスッと前に出る
「申し訳ありません、副長」
斎藤はただ謝った
言い訳もせずに
華蓮は沖田と一緒になってお団子を食べていたので同罪だが、斎藤は完全に巻き込まれただけなのだ
