「うーむ……あんたは女子だろう?
そんな華奢な腕じゃ、その辺にある長い刀は無理だな
ちょっと待ってんさい」
そう言い残し、おじさんは店の奥に姿を消した
「………バレてしまいましたね……」
「そうだな」
「私って、そんなに男装が似合わないのでしょうか………?」
華蓮の呟きに沖田も斎藤も驚く
いや、似合わないとかではなく、単に華奢で顔も華やかで、女の子らしいから───と二人して同じことを思った
しばらくして戻ってきた店の主人は少し短めの刀を持っていた
「これならお前さんでも扱えるだろう
どんな事情かは知らないが、気をつけてな
それから、これはおまけだ」
そうして差し出されたのは、小刀
前に土方に貸してもらったものを思い出す
「普通は刀を二本持つが、お前さんの体では無理だ
だから、これを持って行きなさい」
その小刀は、先ほどもらった刀とお揃いのように思えた
「ありがとうございます」
華蓮は主人の手から小刀を受け取った
「これ、お代です、それからこの湊上のことは……」
「ああ、わかってるとも、誰にも言いはせんよ」
「すみません、お願いします」
斎藤と主人の会話を後にして、店から出た
