──ガシッ
「ぜんぜん大丈夫じゃねぇだろうが」
ふらついた華蓮の体を土方はしっかりと抱き留めていた
「起きるのはまだ無理だ、寝ていろ」
土方は自分なりに優しく言ったつもりだった
しかし、それは華蓮にとっては逆効果だったのである
「いいえ、今すぐ行きます
私にできることはそれくらいですから」
現代にいたころより、だいぶ強情になったものだ
もともと負けず嫌いで、意志は曲げない方だったが、ここまでくるとただの意地だ
それでも華蓮は土方に認めてもらいたかった
ここ壬生浪士組で鬼と呼ばれ、一番厳しい土方にいてもいい、と心から言って欲しかったのだ
それに初めて会ったとき助けてくれたのは土方であった
その恩返しをしたかったのも事実だった
