屯所に来てから──この時代にやってきてから一週間がたった
初めのころは屯所内の地図を頭に入れることで精一杯だったが、今では落ち着いて仕事に専念している
もともと華蓮は完璧主義であったため、手抜きをすることを知らない
それが吉となってか、隊士たちから信用を得るにあたってはそんなに時間はかからなかった
ただし、いいように使われている、ということにも華蓮は気づいていなかった
「………ふぅ」
今日の夕餉は白米に味噌汁、昼間に買ってきた魚と、ここの家主である八木さんがおすそ分けしてくれた青菜でつくるおひたし
いつもとあまり変わらない、と華蓮は思い、隊士たちには内緒でもう一品用意していた
とはいっても今の壬生浪士組にはお金がない
毎日三食食べるだけでも苦労する日々
だから華蓮はこの時代に来たとき初めにいた、あの山の中に山菜が生えていたことを思い出し、足を運んだ
もちろん、土方のおつかいの帰りにこっそりと
そして、いつも豆腐を買っているお店に行き、おからをもらった
店の主人はとても親切で、すぐに大量のおからを提供してくれた
つまり、もう一品は山菜のおから和え
おいしいかどうかはわからないが、華蓮なりの壬生浪士組に対する気遣いだった
それにしても、一つだけ気がかりなことがあった
