神風の如く






朝、土方が目を覚ますと既に華蓮の姿はなく、布団も毎回綺麗にたたんである





そして総勢30名ほどの隊士の食事の支度や片付け、洗濯、屯所の掃除、隊服のほつれを縫ったり、具合の悪い隊士の看病もしているはずだ






そして、夜、土方の部屋に戻ってくるのは大抵日付をかなり回ったあとであった





その仕事の合間にも土方の小姓としての仕事を欠かしたことはない







考えてみれば、普通の女子一人に抱えきれる仕事量ではなかった







「…………わかった、俺から話してみる」






鬼の副長と呼ばれる自分が、たかが女隊士一人について悩むなど、誰が想像できるだろう






「ちゃんと素直に接してあげてくださいね」






沖田はいつも通り、ニコリと笑うと部屋を出て行った






相変わらず、何を考えているのやら──







「副長!!!」






一息着くと、切羽詰まったような声が聞こえた





「山崎か?何かあったのか?」





土方は部屋の襖を自分で開けた






「それが………湊上が─────!!!」






土方は華蓮の名前を聞いてすぐに部屋を飛び出していた