神風の如く






今の状況を振り返ってから気づく





華蓮はこんな発言をするようなことはなかった





人生で初めて、このようなやり取りをしたのだと思う






現代では、必要以上に話したりは絶対しなかった






もちろん、他人をからかうようなことなど一切したことがない






たかが幕末に来ただけでこんなにも大胆になってしまっている自分に驚いていた











「あの……申し遅れました
私の名は湊 華蓮です」




名乗ることを忘れていたことに気づき、慌てて頭をさげる




「話を聞いてくださって、ありがとうございました

先ほどの話はどうかお心の中に留めたままにしておいてください
歴史を変えてしまうことになってしまうので………

それでは失礼します
お世話になりました」





間者ではないと証明された今、ここにいていい理由はない





迷惑のかからないうちに出て、早く帰る方法を探さなくては────





華蓮は立ち上がった






「待ってくれ」





近藤の声に後ろを振り返る





「未来から来たならば、行く宛もないのだろう?」





苦笑い、といった表情だろうか






「それは………そうですが」






「ならば、ここにいるといい」






─────え?







今なんと!?