神風の如く







ただ、土方だけはいまだに仏頂面のまま




「……………」





鬼の副長と言われた土方歳三だ





そう簡単に信用したりはできないのだろう





それなら…………





「土方さん、そんなに信用できないなら、もう一つ聞いてください」




「なんだ?」







「梅の花 一輪咲いても 梅は梅」





……………!!!!!





途端に土方の顔が赤くなり、近藤は首を傾げた





「合ってますよね、豊玉さん?」




「なっ……なぜ…」




今は正直、かなり意地悪な奴になった気分だった





それでも、これならば信用せざるをえないだろう





土方は赤くなったまま、俯き震えていた





「ダメですか………?なら、
春の草 五色までは 覚えけり」





「だあぁぁぁ!!
もういい、わかった、信用する」





──ふぅ、よかった…………




これで長州の間者ではないとわかってもらえたかどうかは別として、この場では殺されずに済みそうだ




華蓮は心の中で一息つく







「ふふふ、はははは!!!!」




すると、笑いをこらえていた沖田が吹き出した




「これは土方さんの完敗ですね」





「うるせぇ、総司」






お腹を抱えて笑う沖田をよそに、近藤は頭にクエスチョンマークを浮かべたままであった