神風の如く




その額からは血が出ているのが見て取れる



「心配すんな、お前が言った通り鉢金は取ってねぇから」



頭から血が出ているにも関わらず、しっかりとした足取りだった



「沖田さん、じっとしていて下さいね」



華蓮は藤堂の隣に立つ



「蓮、お前、肩が………」



「そんなの関係ないですよ」



相手に先手を取らないように、できるだけ速い攻撃を繰り出す


しかし相手もなかなか強いようで、当たらなかった



そして相手は三人



藤堂がいても、華蓮は女であって肩を斬られたことで動きが鈍っていた



その隙に三人のうちの一人が部屋の隅に横たわる沖田を斬ろうとする



「だめっ!!」



──カキンッ



ギリギリ間に合ったが、反動で刀が飛ばされてしまう




横目を見れば、藤堂もかなり押されていた




──どうしようっ



華蓮はある一つの考えを頭に浮かばせながら沖田を庇うように立つ












未来の家族は私にとって大切な人



育ててくれたお父様、お母様



優しいお兄様





だけど──────




新撰組のみんなは、私にとって───



倒れている沖田を見る



いつか新撰組はなくなってしまう



その時、後悔しないだろうか



一歩踏み出そうとしなかったことを、歴史を変えようとしなかったことを



何も見ないフリをしてただ見守ることなんてできるだろうか