神風の如く





──スタタタタ



近藤は沖田、永倉、藤堂、華蓮以外の隊士を裏口へと指示した



そして───







──ガラガラ、ピシャンッ



「主人はいるかっ!?」



近藤は大きく叫ぶ



その瞬間二階でざわざわとし始めた



「我ら会津藩お預かり新撰組!


御用改めである!!」



自ら戦闘に立ち、堂々と討ち入り宣言をする近藤の姿は実に天晴れだった



中にいた長州藩士が二階の階段付近に集まり、こちらに刀を向けている



「抵抗する者は容赦なく斬り捨てるっ!」



その言葉と共に、刃物をはじめに向けた池田屋の主人を沖田が斬ったことで戦闘が始まった












──カキンッ



──ズシャン




華蓮は守られるかのように沖田の後ろに立つ



既に周りには倒されたであろう長州藩士が転がっていた



だんだんと強くなる血の香りに目眩がしそうだった



「近藤さんっ、僕と平助と蓮さんで二階を潰してきます!」



階段付近まで近づくことができた三人が上に行く



沖田のとっさの判断だった



「……わかった、気をつけるんだぞ!」



「ははっ、僕は沖田総司ですよ?」



この状況下で笑っていられる沖田を見ると、本当に生きる時代の差を感じた



沖田総司は誰もが恐れる天才剣士なのだ