神風の如く





その日は結局日が落ちて、暗くなるまでお花見を楽しんでいた




その夜──────



華蓮はやっと、探していた人物に会うことができた












目を開くと真っ白な景色



「小雪さん、いるんですか?」



芹沢の一件で心を決めてからずっと会いたいと思っていたが、ここ半年全く会えずにいた



「はい、華蓮さん、遅くなってしまってごめんなさい」



いつものように光の玉から小雪が現れる



「いいえ」



神様には神様の事情があるのだろう



「一つ聞きたいことがあるんです」



華蓮は小雪に言われる前に言った



「何でしょうか?」



小雪はまるで何を聞かれるかわかっていたかのような口振り



「もし、私が歴史を変えたとします
元にいた世界で存在していた私が消えるということは、違う未来が作れる、ということですか?」



まさにパラレルワールド



つまり華蓮のいた未来も未来に違いないが、ここで華蓮が歴史を変えればまた別の未来がやってくるということ



「気づいて、しまいましたか……」



小雪は肩を落とした



──やっぱり



「華蓮さんの言うとおり、あなたが歴史を変えれば、元の世界の華蓮さんの存在を消す代わりに違う未来が作れます

しかし、それは容易なことではありません

歴史を変えるからといって、華蓮さんのいたような世界になる保証はないのです」



要するに、華蓮次第でこの世界が動いてしまうということ



その恐ろしさに鳥肌が立った



「そして……あなたは覚悟がありますか?

あなたの世界を捨てて、ここで戦う覚悟が、この先、どんな未来になろうと逃げ出さない覚悟が」



小雪の言うことは正論だった