「本当にすみません……」



華蓮は藤堂と永倉に謝る



「いいって、好きでやるっつってるだけだしさ!!」



「それに、謝るのは蓮じゃなくて、総司の方だろうよ」



永倉もなんだかんだ言ってやってくれるのだ



「平助君も永倉さんも優しいですね
ありがたいです」



『いやっ、別に………』



華蓮は素直に言っているだけだが、それがさらに二人のやる気をあげていた









「ほら、見ろよ………あのお気に入り」



──ん?



「副長の小姓だろ!?
妙に組長たちと仲がいいんだよ」



コソコソと話し声が聞こえた



──気にしない、気にしない



割としょっちゅうあることなのだ



どこから来たのかもハッキリとしない華蓮が組長たちと仲良くしているのが気にくわないのだろう




「というか、あんな体で剣とかできんのかよ?」



──はいはい、それなりに



隊士も増えていることから、前に斉藤との一戦を知る隊士は少ない



「あんな使えなさそうなのをそばに置くなんて、副長もなに考えてるんだか」



「あぁ、案外組長たちも甘いのかもな」




──ピシッ



今のは、土方たちへの侮辱のように華蓮は感じていた





「おい、お前らっ!!」



話が聞こえていたのか、藤堂が寄っていこうとするが、華蓮は手で制した



「れ、蓮…………?」