──ワイワイ、ガヤガヤ
「ほら、もう一杯どうどすか?」
「あぁ、お前が酌してくれるなら何倍もうめぇ」
「ほんまどすか?
なら、もっと………」
──ここって……どうなってるのっ!?
華蓮はいろんな意味で爆発寸前だった
やっと幹部のみんなが反対した意味に気づく
──確かに、私には無理…かも
だって、どうしたらあんなにベトベトしたり、歯の浮くようなセリフが言えるの!?
華蓮は愛想笑いなら得意だが、こういうことは苦手なのである
とにかく男慣れしていないのだ
「華、と言ったか?」
「へぇ、そうどす」
ただ、直前で覚えた言葉遣いだけはしっかりとマスターしていた
「お前、すんげぇ別嬪じゃねぇか」
「そ、そんなことありまへん」
華蓮は一人の男に付いていたのだが、その男が酔って華蓮に体を近づける
「反応が初々しいなぁ」
──ちょ、ちょっと近いっ
「失礼しますえ
華さん、隣のお部屋にお客はんが」
──助かった…
声をかけてくれたのはさっき着替えを手伝ってくれた芸子だった
すれ違い様に、少し休んでええよ、と言われ、部屋を後にした
