「あの……大丈夫です
そもそも私なんかが男の人の目に止まるなんてありえませんし……」
華蓮は土方の心配している意味を理解していなかった
「………はぁー
わかった、くれぐれも気をつけろよ」
「っはい!」
華蓮は初めての潜入捜査に心躍らせていた
「クス……土方さんも大変ですねぇ」
「うるせぇな、仕事に行け」
次の日華蓮が準備のために島原に向かった後、土方の部屋を沖田が訪れていた
「そんなにご不満なら、土方さんが蓮さんの変わりにやったらどうです?」
「はぁ!?」
それはつまり、土方に女装しろと言うことだ
「ふふ、僕もそんなの見たくありませんよ
目つきが怖くて、お酒がまずくなりそうですもん」
「てめぇは何しに来たんだよ!?」
「もちろん、土方さんを慰めるために……」
「いらねぇよ!!」
沖田はからかえるだけ土方をからかい、島原へ向かった
これが実は、土方の気が紛れるようにと沖田の配慮であったりする
半分くらいは沖田の趣味でも間違いはないが………
一方島原では華蓮が芸子さんたちに囲まれていた
「あの……本当にこれでいいんですか!?」
華蓮は鮮やかな赤い着物に紺色の帯を巻いていた
着物には上品な程度に小花が描かれており、かなり高いものだと、華蓮は緊張した
顔を白く塗り、唇に薄く紅をひく
「できましたえ、よう似合っとりますよ」
世話をしてくれた人が満足そうに微笑んだ
「なら、お連れの方をお呼びしますえ」
「えっ、あのっ……」
華蓮が頷く前にいなくなってしまう
──まだ心の準備が…………変じゃないかな……
