神風の如く





副長である土方と総長の山南は新撰組の頭脳だ




行動力があり、恐ろしいことも顔色一つ変えずにやってのける鬼の土方



一方、行き過ぎたやり方をする土方を抑え、いつでも笑顔を絶やさない仏の山南




隊士たちからはこんなあだ名もつけられている



加えて山南は学があり、切れ者の策士



坂本龍馬には興味があるのだろう





「湊上君、君からゆっくりと話を聞かせてもらいたいんですが………」



その目は洗いざらい話せ、と言っているように見える



「……わかりました」



華蓮は大きく頷いた

















「華蓮、それでな──────」



坂本と中岡と過ごして二日目




華蓮は坂本からとんでもない話を持ちかけられていた




「それ、本気で言ってるんですか!?」




「当たり前ぜよ!!
そうでなければ口にせん」



「龍馬、いくらお前でも小娘ごときにこんなこと任せるなんて……」



中岡は呆れ顔



彼も無茶苦茶な坂本に振り回されてばかりで気苦労が耐えないだろう



「慎太郎は黙っとるじゃき
これは華蓮が決めることだが」






坂本の考えは日本の開国



つまり、今、日本人同士の争いをすぐになくすことだ




「考えてみるに!
今、他国に攻撃せれたら、日本は一溜まりもないぜよ」



それはその通りだ



しかし、そう簡単に国が一つにまとまるわけがない



260年間続いた平和を断ち切る勇気と、それに変わる新たな組織が必要になる



江戸幕府に満足していた人たちがやすやすと権力を渡すはずがないし、その結果が今だ