───やっぱり、土方さんもそう思いますか?
華蓮の言葉が胸に刺さった
以前の土方なら迷うことなく頷いただろう
しかし、知ってしまったのだ
華蓮の強さ、優しさ、脆さ─────
それらは確実に壬生浪士組の人間に少なからず影響を与えていた
土方は沖田との会話を思い出す
────────────
「ねぇ、土方さん
蓮さんは僕たち壬生浪士組にとって必要不可欠な存在になっていますよ
あなたも、そうなんでしょう?」
沖田の目は子供の頃以来か──とても優しく見えた
「さあな…………
だが、お前を含め幹部はあいつが来てから変わった、いい意味でな」
そう、確実に─────
「素直じゃないですね………
みんな守るものができましたから
人は何かを守るためならいつもの何倍も力が出るものなんですね……」
沖田は自分の手を見つめ、軽く握り拳を作る
「それ………お前の言葉か?」
沖田総司と言えば、ところ構わず、人構わず不逞浪士を片っ端から斬っていくと噂され、恐れられる天才剣士
───そんな奴が、こんなことを言うようになったか………
「失礼ですね……………
土方さんだって、僕たちから見れば随分と変わったんですよ?」
「そりゃあ、よかったな、鬼になる場面が少なくなって」
土方は自分なりに自分自身が変わったことを自覚していた
表情一つ変えずにいる沖田が心底憎くなる
「やだな、そんなこと言ってませんよ
僕だって、あなたが好きで鬼をやっているわけじゃないことくらい知っていますからね」
───!!
最後の一言だけ、真剣に言う沖田に驚いた
「…………そうか」
