「何やってんだ!!芹沢さん!!」
鉄扇が振り下ろされる一歩手前で、男を止める声がした
振り返ると─────
「土方さん……………」
眉間に皺を寄せた土方がいた
「なんだ、土方、何か用か?」
男は鉄扇を懐にしまう
「新見さんが探してたぜ」
「そうか……わかった」
土方は男に用件を伝えると華蓮の方を向いた
「蓮、行くぞ」
「……はい」
華蓮はそのまま行くのも気が引けたので、男に一礼して先に歩き出した
その後ろに土方がいるのがわかる
「土方、」
呼び止められたのは土方だけだったが、華蓮もとっさに振り向いてしまった
「そんなに大事なものなら、せいぜい傷つけられないようにしろ」
その顔は笑っているかのように見えた
「……余計なお世話だ」
そのまま土方に連れられてその場を後にした
────────────
「相変わらずつれない男だ
しかし、あの者はなかなか面白そうだな」
芹沢は普段は絶対に見られない土方の動揺っぷりを目にして、声を上げて笑っていた
