神風の如く






「土方さんが好きで鬼になったわけじゃねぇことくらいわかってるが、あまりにも意外だったからよ」




原田はクシャッと自分の頭をかいた





「そうそう、普段はいっつも目釣り上げて怒ってるしな」





「平助、聞こえたら殺されるぞ!!」






仲良し三人の言葉に華蓮も笑った












──スッ





そのとき襖の開く音がして慌てて振り返る






「なんだ、総司かよ
土方さんかと思ったぜ………」





永倉が安堵したかのように、ホッと一息ついた





それを目に留める様子もなく、沖田は華蓮に話しかける





「蓮さん、少しいいですか?」





「…はい」





華蓮は部屋を出て行く沖田について行った















────着いたのは屯所の奥にある縁側






ここは平隊士の入れない場所だし、人もめったに通らない






いわば、知る人ぞ知る癒やしの場だった






その一角に沖田が座ったので、華蓮もその隣に腰を下ろす













少しの沈黙を破ったのは沖田だった





「………僕が一番覚悟できていなかったのかもしれません」





それは、どういう意味なのか────





尋ねる前に沖田は続けて話し出した